退職挨拶をメールでするのは失礼?実は70%以上がメールで送っている!

退職を決意した時に、多くの人が悩むのが「退職挨拶はどうすればいいのか?」ということです。特に、退職挨拶をメールで送るのは失礼なのか、これが心配な人も多いでしょう。しかし、現代の職場では、実は70%以上の人がメールで退職の挨拶を行っているというデータがあります。この記事では、退職挨拶をメールで行う際の注意点と成功のコツを具体例と共に紹介していきます。

目次

メールでの退職挨拶は常識!その理由とは?

以前は、退職挨拶と言えば、直接顔を合わせてお礼を述べることが一般的でした。しかし、現在では多くの人が在宅勤務やリモートワークをしており、直接挨拶をすることが難しくなっています。そのため、メールでの退職挨拶が新しい常識となっています。

弊社で独自に98名の退職経験者にアンケートを取った際(※2024年8月実施)も、73%の退職者がメールで挨拶を行っており、そのうちの92%がその方法で満足しているという結果が出ています。

このことからも、メールでの退職挨拶は決して失礼ではなく、むしろ効率的で時代に合った方法と言えるのです。

退職挨拶をメールで送る利点

弊社が行ったアンケートでは、多くの人がメールでの退職挨拶を選ぶ理由として、以下のポイントが挙げられました。

  1. 全員に一度に伝えられる
    直接会えない人にも同時に退職の意思を伝えることができるのがメールの最大の利点です。これにより、漏れなく全員に感謝の気持ちを届けることができます。
  2. 記録に残せる
    メールでのやり取りは後々確認できるため、退職の意思を明確に伝えた証拠としても活用できます。特に取引先や重要な関係者には、メールでの挨拶が信頼感を高める手段となります。
  3. 手軽さと効率
    忙しい業務の中で全員に個別で挨拶回りをするのは難しいこともあります。メールであれば時間や場所に縛られずに退職の挨拶を送ることができるため、特に大企業や遠方の取引先には非常に便利です。

メールでの退職挨拶が向いている人

アンケートの結果から、以下のような人にはメールでの退職挨拶が向いていることが分かりました。

  • 大企業やリモートワークが多い職場の人
    多くの同僚がいる場合や、物理的に直接会うことが難しい環境では、メールでの退職挨拶が効果的です。
  • 退職までの時間が限られている人
    短期間で退職することが決まっている場合、全員に会って挨拶する時間がないこともあるでしょう。そのような時には、メールを活用することでスムーズに退職手続きを進めることができます。
  • 全国規模で取引先がある人
    地方や海外に取引先がある場合、直接訪問して挨拶することが難しい場合もあります。メールでの退職挨拶なら、すぐに相手に感謝の気持ちを伝えられるので、信頼関係を維持しつつ退職できます。

退職挨拶メールのテンプレートを活用しよう

メールでの退職挨拶に迷っている方は、テンプレートを活用するのがおすすめです。簡潔で感謝の気持ちが伝わるテンプレートを使うことで、悩まずに挨拶を済ませることができます。

退職挨拶メールの書き方 ポイントは「感謝を忘れずに」

退職挨拶メールの最大のポイントは、感謝の気持ちを伝えることです。

長々とした挨拶よりも、シンプルかつ心のこもったメッセージが相手に伝わりやすいです。以下の例文を参考に、あなたの状況に合わせた文章を作成してみてください。

例文1: 社内への挨拶メール

件名: 退職のご挨拶

お世話になっております。〇〇部の〇〇です。
突然のご連絡で恐縮ですが、一身上の都合により〇月〇日をもって退職することになりました。
皆様には多大なるご支援を賜り、心より感謝申し上げます。これまでの経験を糧に、次のステージでも精一杯頑張って参ります。今後とも、変わらぬご指導をよろしくお願いいたします。
本当にありがとうございました。

〇〇(氏名)

例文2: 取引先向けの挨拶メール

件名: 退職のご挨拶と後任のご案内

お世話になっております。〇〇株式会社〇〇部の△△です。 この度、私事ではありますが、〇月〇日をもちまして退職することとなりました。これまで多大なるご支援をいただき、心より感謝申し上げます。
今後の業務に関しましては、後任の□□が引き継ぎますので、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。後任の□□の連絡先は以下の通りです。
□□: メールアドレス:×××@company.com

これからも皆様のご活躍とご健勝をお祈りいたします。長い間、大変お世話になりました。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

△△(氏名)

退職挨拶メールで成功するための4つのポイント

  1. タイミングを見極める
    退職挨拶は、退職日の直前に送るのがベストです。社内への一斉送信メールの場合、最終出勤日に送ることで、突然の不在で混乱を招くことなく、事前に心構えを作ってもらえます。
  2. 後任者を明確に伝える
    特に取引先やお世話になった上司へのメールでは、後任者の情報を正確に伝えることが重要です。メールに後任者の連絡先や対応の流れを入れることで、相手もスムーズに対応できるでしょう。
  3. 感謝の気持ちを忘れない
    退職挨拶で大切なのは、感謝の言葉です。特に、上司や同僚、取引先の方々に対しては、今までのサポートに対する感謝を具体的なエピソードを交えて伝えると、より印象に残るメッセージとなります。
  4. 今後のつながりを意識する
    退職後も、前の職場や取引先とのつながりが役立つことは多々あります。挨拶メールの最後には、「今後も何かありましたらお気軽にご連絡ください」というように、次のつながりを残す一言を添えると良いでしょう。

成功事例:メールでの退職挨拶で関係が強化された体験談

実際に、私が過去にメールでの退職挨拶が成功した事例を紹介します。

とある大手企業のマネージャーを退職する時に、退職挨拶の際にメールでしたが後任者をしっかりと紹介したことで、退職後も取引先との信頼関係を保ち続けました。新しいプロジェクトでも、前の取引先から引き合いがあり、転職先でも活躍する場を得られたというのです。

このように、メールでの退職挨拶が後のキャリアにも影響を与える可能性があることを意識し、丁寧に対応しましょう。

退職挨拶メールを成功させて、次のステップへ進もう

退職挨拶をメールで送ることは決して失礼ではなく、むしろ効率的で現代の職場に合った方法です。大切なのは、感謝の気持ちを丁寧に伝えること、そして後任者の紹介をしっかり行うことです。これから退職を控えている方は、この記事を参考に、自信を持って退職挨拶メールを送り、次のステップへ進んでください。

著者/監修
鈴木 隆 (Takashi Suzuki)

東京大学経済学部を卒業後、採用人事やキャリアコンサルタントを中心に複数企業で活動。国家資格キャリアコンサルタントの資格を持ち、退職から新たなキャリア形成まで一貫してサポートしています。「すべての人が安心して退職し、新たな未来に進む手助けをしたい」という信念のもと、多くの相談者を支援しています。

退職は終わりではなく、新たなスタートラインです。あなたの背中を押すパートナーとして、全力でサポートさせていただきます。」

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