40代~60代のシニア世代の皆さん、キャリアに悩んだり、転職を考えたりすることも多いのではないでしょうか?特に履歴書作成は重要なステップです。ここでは、履歴書の書き方やテンプレート、提出方法について詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。
履歴書の種類 〜どれを選べばいいの?〜
履歴書には、一般的なJIS規格のものと、用途に合わせて記入項目が異なるものがあります。最近では、多様性を配慮した厚生労働省が作成した履歴書もあります。
JIS規格の履歴書
JIS規格とは、日本の産業製品に設けられた国家規格をクリアしたものにつけられる規格担保の印のことです。広く流通している履歴書の多くがJIS規格のものです。
厚生労働省作成の履歴書
現在の多様性を配慮した様式で、性別欄の記入が任意になっています。また、「通勤時間」「扶養家族数」「配偶者」の項目がないのが特徴です。
履歴書のテンプレート
履歴書は、量販店やデパートの文具売り場、町の本屋や文房具店で購入できます。また、インターネット上でパソコン上で編集可能なテンプレート(Word、Excel)や、印刷して手書きするテンプレート(PDF)もあります。
履歴書の基本的な書き方のポイント
ここからは、JIS規格の履歴書を例に書き方を説明します。手書きでもパソコンでも、誤字脱字は厳禁です。修正テープ、修正液、二重線で消さず、最初から書き直しましょう。
基本情報
- 日付: 提出する日を記入します。
- 氏名: 戸籍に登録されている字体で記載し、姓と名の間にスペースを空けましょう。
- 生年月日・満年齢: 西暦もしくは和暦で統一し、現在の年齢も記載します。
- 住所・連絡先: 都道府県や建物名は省略せず記入し、ふりがなもつけましょう。
- 証明写真: 直近3ヵ月以内のバストアップ写真を糊付けします。
学歴・職歴、免許・資格
- 学歴・職歴: 中学校卒業から、または高等学校入学から記載します。職歴は正式名称で記入。
- 免許・資格: 取得年月日が古いものから記載します。
志望動機、自己PR
- 志望動機: その企業で働きたい理由を具体的に記載します。
- 自己PR: 自分の強みやアピールポイントを具体的に書きます。
その他(備考)
- 通勤時間: 移動手段と併せて明確に記入。
- 扶養家族数: 扶養している人数を記入。
- 本人希望記入欄: 譲れない条件がある場合に記入。
履歴書の作成・提出方法
作成方法
手書き派とWeb作成派に分かれますが、どちらでも失礼に当たることはありません。Web作成の場合、PDF化してから提出するのが一般的です。
提出方法
PDF化してメールで提出するか、印刷して郵送します。印刷前に必ずPDF化して形式が崩れないように確認しましょう。
履歴書を作成する際の注意点
- 誤字脱字、略字がないか確認する: 誤字脱字・略字はNGです。
- 全角・半角はそろっているか: 統一して記入しましょう。
- 空欄がないようにする: 空欄があると熱意が伝わりにくくなります。
- 手書きの場合、黒のボールペンを使用する: 鉛筆・シャープペンシル、消せるボールペンはNGです。
- 最新の情報に更新されているか確認する: 常に最新の情報を記入。
- 読みやすさを意識する: 改行を適宜加え、読みやすくする。
必見!書類選考の通過率を高めるためのポイント
40歳以上の転職では、書類選考の通過率が極端に低くなることが多いです。書類選考の通過率を高めるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。
必要な準備
- 写真の撮影: 写真館での撮影が望ましい。
- 学歴・職歴の棚卸: 学歴は高校入学から、職歴は最初に就職した企業から年月を正確に記載する。
- 保有している免許・資格の洗い出し: 取得年月も正確に把握する。
- 企業の求める人材を求人票等から推測し、それに合わせて志望動機を考える。
履歴書作成の注意点
- 事実が正確に記載されているか: 事実でないことを記載すると経歴詐称になる。
- 履歴書のフォーマットにしたがって、項目ごとに正確に記載されているか。
- 誤字・脱字や変換ミスなどはないか。
- 写真の服装、身だしなみは適切か。
- 志望動機は企業の求めるものとマッチしているか。
- 複数の応募先に対して履歴書を作成するときは、志望動機は応募先に合わせてカスタマイズする。
- 空欄は作らない(記入する事項のない場合は「特になし」と記入する)。
履歴書で何をアピールするのか
履歴書でアピールするのは主に写真、資格、志望動機です。特に重要なのは志望動機です。求人票の情報をヒントに、企業の求める人物像をキーワードにして、あなたのこれまでの経験がどのように貢献できるかを具体的に記載しましょう。
採用担当者はここを見ている
採用担当者はまず写真を見ます。写真は履歴書の中で唯一のビジュアル情報です。
次に全体の記載内容の正確さや誤字脱字を確認し、志望動機を重視します。志望動機では、企業の求める人物像とあなたの経験やスキルがどのようにマッチするかを明確に伝えることが重要です。
履歴書作成のポイントを押さえて成功を目指す
履歴書作成には細かいルールがありますが、最も重要なのは企業側に読みやすい履歴書を仕上げることです。時間をかけて作成し、何度も見直しましょう。履歴書や職務経歴書を作成するときは、転職エージェントのコンサルタントに相談すると良いです。専門家のアドバイスを受けることで、より効果的な書類を作成できます。