40代~60代のシニア世代の皆さん、キャリアに悩んだり、転職を考えたりすることも多いのではないでしょうか?特に60歳を過ぎてからの働き方については、新たな選択肢を模索する必要があります。ここでは、60歳からの働き方のポイントやおすすめの仕事、仕事の探し方などについて詳しく解説します。
60歳以上の就業率は年々増加!
内閣府の「令和4年版高齢社会白書(全体版)」によると、60歳以上の就業率が年々増加しています。定年の下限が65歳に改正され、健康寿命が延びたことで、60歳を超えても働く意欲のある高齢者が増えています。
60歳以上のシニア世代の就業率が増加することで、企業や労働者にとって以下のようなメリットがあります。
企業側のメリット
- 少子化による労働力不足の解消
- ダイバーシティの実現
- シニア世代がロールモデルとなり、若手の人材育成に貢献
労働者側のメリット
- 収入が増える
- 年金の受給時期を遅らせることで、将来もらえる年金額が増える
- 孤立を防ぎ、社会とのつながりを保てる
- 知識や経験を役立てられる
このように、60歳以上のシニア世代が積極的に働くことで、企業と労働者の双方に大きなメリットが生まれます。
60歳からの働き方のポイント
無理をしない
60歳以上のシニア世代の場合、働く意欲はあっても身体や体力が追いつかないこともあります。無理をせず、安全第一で仕事をすることが大切です。特に業務経験1年未満の人が引き起こす労働災害の割合が高いことを意識し、無理のない範囲で働くことを心がけましょう。
過去の経験やポジション、待遇にこだわりすぎない
過去の職場での経験や実績を次の職場でも活かそうとするのは良いことですが、条件を絞りすぎると希望する仕事の募集が少なくなり、仕事探しが難航することがあります。新しい環境や待遇を受け入れ、心機一転頑張る心構えが必要です。
生活にかかるお金を把握する
生活費や突然の病気や怪我に備えるための費用を計算し、どれぐらい働けばよいのか計画を立てましょう。年金の受給開始年齢や受給額も考慮して、生活に必要な収入を確保することが重要です。
60歳からの働き方
嘱託社員(再雇用・再就職)
定年後も嘱託社員や契約社員として再雇用可能な企業が増えています。再雇用後も慣れた業務を行うことで新しいことを覚える必要が少なくなりますが、給与が下がる傾向があります。また、他の企業への再就職も選択肢の一つです。
アルバイト・パート
アルバイトやパートは働きたい時間帯を決められるため、プライベートを優先したい方におすすめです。スキルや経験を活かして働くこともでき、未経験でも始めやすい仕事が多くあります。
派遣社員
派遣社員は、人材派遣会社と雇用契約を結び、紹介された企業で働く形態です。シニア世代を歓迎する求人も多く、自分のスキルを活かして働ける職場が見つかる可能性が高いです。
フリーランス・個人事業主(独立)
フリーランスや個人事業主として、自分の得意な分野で働くことも一つの選択肢です。経営顧問や技術顧問として企業と契約する働き方もあります。
定年後のシニア世代におすすめの仕事
経験を活かした仕事
事務や経理などの経験がある方にはデスクワーク、家事や育児の経験がある方には家事代行やベビーシッターなどがおすすめです。
資格を活かした仕事
看護師や保育士、調理師などの資格を持っている方は、年齢に関係なく即戦力として採用されやすいです。
体を動かす仕事
清掃、軽作業、警備員などは未経験者や60歳以上の方でも採用されやすいです。
60歳からの仕事の探し方
シルバー人材センター
地域や企業、公共団体などから業務を請け負い、高齢者に割り振るシルバー人材センターを利用しましょう。報酬制で、スキルに基づいた仕事を提供してくれます。
ハローワーク
公共職業安定所(ハローワーク)では、60歳以上を対象とした求人も多く扱っており、就職に関するサポートも受けられます。
求人情報サイト
インターネット上で希望する勤務エリアや職種、業務内容を入力して検索できる求人情報サイトを活用しましょう。
60歳以降も働く場合、年金の受給額はどうなる?
年金は最短で65歳から受給可能ですが、受給開始時期を最長で75歳まで繰り下げることができます。繰り下げることで、年金受給額を増やすことができます。また、働きながら年金を受給することも可能です。
この記事がシニア世代の皆さんの参考になれば幸いです。自分に合った働き方を見つけて、無理なく充実したキャリアを築いてください!