40代以上でも意外と知らない職務経歴書の書き方と基本ガイド

40代~60代のシニア世代の皆さん、キャリアに悩んだり、転職を考えたりすることも多いのではないでしょうか?特に職務経歴書作成は重要なステップです。ここでは、職務経歴書の書き方やテンプレート、提出方法について詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。

目次

シニア世代の転職活動は職務経歴書が9割

40代以上で転職・再就職を検討している方は、若手の方に比較してキャリアを多く積んでいます。そのため、採用する企業としても採用の目的は応募者のポテンシャルよりも、キャリアを活かして即戦力として活躍してくれるかどうかを最重要視しています。

採用企業の意図からしても、今までのキャリアを最大限にアピールしてライバルに差をつけられる職務経歴書が重要です。また、書類選考を通過して面接に進んだ場合は、職務経歴書の内容をもとに質問されることが多いです。面接で自己アピールをするときも、職務経歴書の内容をアピールすることは重要です。

職務経歴書と履歴書の違いは何か

履歴書職務経歴書の大きな違いは、履歴書は応募者がどのような人物かを見きわめるものであり、職務経歴書は応募者が募集している職種に対して今までのキャリアやスキルが活かせるかということです。

履歴書は決められたフォーマットがあるため、基本的なルールにしたがって丁寧に書けているかどうかを見ます。それに対して職務経歴書は特に決められた書式がないため、応募者のキャリアやスキルが募集している職種に適合するかを判断し、書類作成能力や自己アピールの能力も見られます。また職務経歴書はPCで作成することが一般的なので、応募者のPCスキルも試されます。

職務経歴書作成に必要な準備は何か

職務経歴書は応募企業ごとに作成する必要がありますが、とても時間がかかります。

その為、慣れていないうちはキャリアコンサルタントに相談するのが一番です。コンサルタントによっては、丁寧に教えてくれて、何度も添削してくれますので安心して進めることができます。

職務経歴書のフォーマット

職務経歴書のフォーマットは大きく分けて3つあります。

  1. 編年体式: 職務経歴を古いものから並べて記載する方法
  2. 逆編年体式: 職務経歴書を新しいものから並べて記載する方法
  3. キャリア式: 各職種をそのキャリアごとに区分して、その中でアピールしたいものから順番に並べる方法

応募者のキャリアや、応募先企業のニーズに合わせてフォーマットを選ぶ必要がありますが、一番採用されやすいのは逆編年体式です。なぜなら、採用担当者が一番重視するのは直近のキャリアだからです。

特にシニア世代においては、社会に出てから年数が経っているため、最初のころのキャリアはあまり重視されないことが多いです。応募先企業は応募者のスキル・キャリアの再現性を求めているので、その意味でも最近のキャリアをアピールしたほうが効果があります。

職務経歴書を作成するときに注意するポイントと枚数

職務経歴書を作成するときに注意するポイントがいくつかあります。

職務経歴書作成注意ポイント

  • 枚数は2~4枚程度にまとめる
  • 誤字・脱字、年月の間違えがないように気をつける
  • 文字の大きさは10.5~12ポイントとする
  • 標題や見出し以外の本文のフォントは統一する
  • 応募先企業の求める要件に合わせてカスタマイズする
  • 職務要約を冒頭にもっていき、セールスポイントを最大限にアピールする

採用担当者は数多くの応募者の書類を見る必要があります。そのため、1枚1枚の応募書類にじっくり目を通す時間がありません。職務経歴書の枚数が多いと、アピールしたい部分を流されてしまう可能性があるのです。他の応募者と差別化するためにも枚数をコンパクトにまとめて、アピールしたいセールスポイントを冒頭に持ってくる必要があります。

職務経歴書で何をアピールするか

応募先企業の求める要件をよく理解して、あなたのキャリアがその要件に合致して再現性があり、入社後に与えられたポジションで活躍できることを最大限にアピールしてください。

そのためには具体的にキャリアを記載することが重要です。どのような実績を出してきたか、どのくらいの人数をマネジメントした経験があるか等を具体的な数値をもとにアピールする必要があります。

各項目のポイント

  1. 職務要約: あなたのキャリアの一番アピールしたいポイントをまとめることが重要です。マネジメント能力のアピールや、あなたが仕事で一番重要視していることなどを簡潔に伝えましょう。
  2. 活かせる経験・知識・技術: あなたが今までのキャリアで身に着けたスキルをまとめましょう。ここでのポイントは、企業の求める条件(WANT)とあなたのスキル(CAN)の一致するキーワードを選定し、文章に入れ込むことです。
  3. 経験した事業フェーズと解決した課題: あなたの今までのキャリアで改善したこと、プロジェクトなどの成功事例等を具体的な施策とそれによってどのように改善したかを具体的な数字で記載することが重要です。
  4. 自己PR: 具体的なエピソードを入れると、採用担当者の記憶に残ります。
  5. 資格: 取得年月も記載する。語学力のアピール、自動車普通免許は意外と重要。PCスキルも採用担当者はチェックしています。
  6. 所属年月: 正確に記載する。企業規模も具体的な数字で記載する。
  7. 具体的な職務内容: わかりやすく記載する。マネジメントしたスタッフの人数も考慮されます。

採用担当者が会ってみたいと思える職務経歴書とは

採用担当者としても1,000名以上の書類を見てきましたが、ぜひ会ってみたいと思った職務経歴書について解説します。

採用担当者は職務経歴書のここを見ている

募集職種によっては、応募者が100名以上殺到することもあります。採用担当者は他の職務もかかえている中ですべての書類に、隅から隅まで目を通すことは非常に困難です。そのため、書類の冒頭で「これは」と思った書類にじっくり目を通す傾向にあります。つまり、職務経歴書の頭の部分に、あなたのアピールポイントを持っていく必要があります。

多少大げさな表現でもいいと思いますが、書類の最初にインパクトを与えることがポイントです。あなたが他の応募者と比べて最大の強みは何ですか?それを職務経歴書の冒頭の職務要約でアピールしましょう!

シニア世代向けアピール例

  • 健康アピール: 採用担当者は、応募者の健康面を心配する傾向にあります。体力・健康面をアピールしましょう。
  • 協調性アピール: 若いメンバーや、年下の上司とも協調して仕事をしてきた経験をアピールすることも大事です。
  • 新しい技術の習得への積極性: シニア世代の応募者は考え方が凝り固まっていて、新しい技術についていけないのではないかという不安を払拭させましょう。

採用担当者が描いているステレオタイプな印象を払拭させることがポイントです。

職務経歴書の書き方でよくある質問にお答えします

Q.転職回数が多いのですが、在籍した企業はすべて記載したほうがいいですか?

A. 年代式では在籍した企業はすべて記入しましょう。在籍期間の短い企業はボリュームを少なくしてもいいです。転職回数が多すぎる場合は、キャリア式でキャリアごとにまとめる方法もあります。

Q.自己PRは記載したほうがいいですか?

A. 自己PRは重要です。ただし、職務経歴書はあまり枚数を増やさないほうがいいので、自己PRはコンパクトにまとめて、別紙で自己PR書を作成したほうがいいです。

Q.読みやすい職務経歴書のポイントは何ですか?

A. 5W1Hを意識して、結論から先に述べることが重要です。読む側の立場に立ってレイアウトも工夫しましょう。

シニア世代は職務経歴書にこだわれ

書類通過は職務経歴書の内容にかかっているといっても過言ではありません。特にシニア世代の方は豊富なキャリアを持っているはずです。そのキャリアをストーリー性を持たせて採用担当者に最大限アピールすることが重要です。アピールポイントを前半に持ってきて、他の応募者と差別化できる職務経歴書を作成しましょう。

著者
鈴木 隆 (Takashi Suzuki)

東京大学経済学部卒業後、中小企業向けコンサルティング会社で経済分析部門でリサーチアナリストを務めました。2001年からキャリアコンサルタントとして活動し、特にミドルシニア層の転職支援に注力。2011年には人材系大手企業でシニア向けキャリアコンサルティング部門を立ち上げ、定年後のキャリアプランニングや起業支援に尽力。

国家資格キャリアコンサルタントとCFP資格を持ち、3000人以上のキャリア相談を手掛けています。「人生100年時代、充実したセカンドキャリアを共に築きましょう」との信念で多くのシニアを支援しています。

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